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ゆるゆると読書記録

Mindful Hypnobirthing

 

Mindful Hypnobirthing: Hypnosis and Mindfulness Techniques for a Calm and Confident Birth

Mindful Hypnobirthing: Hypnosis and Mindfulness Techniques for a Calm and Confident Birth

 

 

なんだか怪しいタイトルですが、hypnobirthingとは日本で知られているところのソフロロジー(こちらはフランス発祥)とすっかり同じものではないかと?

 

呼吸法やメディテーションを駆使して、お産を楽なものに変えていきましょうという実践方法の1つです。事前に音楽やアファメーションを使って練習し、本番も自然とリラックス状態にもっていくあたりがhypnoとされる所以かと思いますが、はっきり言って所謂催眠的な要素はないので、スピリチュアル系、宗教系、科学的根拠ない系が苦手な私でもアレルギーなく読めました。

 

ただ筆者はイギリス人なのでイギリス独特のお産システムに依るところが大きい。日本に比べると、自宅出産や水中出産なども含め自由度が高く、日本で出産する人にとってはあまり役に立たない情報も多いです。笑

 

Hypnobirthingを実践する人の狙いは、できるだけ医療介入を避け、undisturbed birthを遂行すること。無痛分娩はもちろんのこと、助産師からの子宮口の開き具合のチェックや必要以上に話しかけられることまで拒否するチョイスを生かして、できるだけ自然に近い形で出産することが目的です。

 

面白いなと思ったのが、hypnobirthingを取り入れている人ですら、「もう無理!」「無痛にして!」と根を上げてしまうこともある"transition"というステージがあるらしく、とにかくこのステージでは思わぬ返答をしてしまいがちなので事前に「無痛にしますか?」と聞かないで欲しい、とバースプラン(著者はお産は「プラン」なんてできないものなのでbirth preferencesという言葉を用いていますが)に記載しておくことも重要だとか。

 

痛みや恐怖で筋肉がこわばり、お産が進まなくなったり余計な痛みが出てしまうというのは非常に理にかなっている気がするので、とにかくいかにリラックスして出産に臨めるかが安産への近道なのかなと思います。